大変に尾籠なお話で恐れ入るんでございますが、なんですか?近頃都会では周りにどんなに人がいようと、どんな場所だろうと、あたかもくしゃみをするかの如く、あるいはあくびでも出ちゃったかの如く、放屁、つまりあの、転失気(てんしき)、ま、具体的にいうとおならをしちゃうのは別段、なんつうこともないのでありましょうか。
なんでこんなことをいっているかと申しますと、二日連続で、きちんと(真新しいかどうかは置いておきますが)スーツを召した爺さんが一人は銀座の横丁を歩きながら、もう一人は新宿の大規模書店の書棚の前で、それはそれは堂々とこきやがったのでございますよ。しかも、なんたることか、周囲にいた何人もの人が全く聞こえなかったかの如く微動だにしないのでございますよ。
これはいったいなんつうことざましょうか。私はもうびっくりいたしまして、ぐるぐる周りの人、そしてそのご本人を見ておりましたが、誰も反応しておりませぬ。ひょっとして私の耳が勝手に異常な音声を発したのではないかと悩みます。
確かに昔、その辺の野卑な者どものは「出物腫れ物所嫌わずでぇ〜!何をごちゃごちゃ言ってやがんだ、じゃ、おめぇはやらねぇってぇのか!」なんぞと毒づいたものでございますが、その文化は未だにそのまま生きているんでございますか?
どこかでこの話をしたかったのですが、多分誰もまともに取り合ってはくれない(ま、当然チャ、当然でございますが)のではないかとこちらで書かせていただいた次第でございます。
ご迷惑さまでございます。あぁ、驚いたのだ!