H.I.S.がロボットが接客して省力運営する「変なホテル」を運営するんだそうで、従来の四分の一の人数で運営するといっています。ビジネスホテルなんかでしたら、結構出張の多い人が泊まることが多くて、みんな慣れているからそれで十分じゃないか、という気がします。むしろこういう宿泊施設が充実しているという点では日本は世界のどこの都市よりも進んでいるんじゃないか、という気がします。
近年ドイツを出発点に、あの辺、つまりオーストリア、ベルギーあたりに展開しているMotel Oneという宿舎が日本でいうビジネスホテル的な運営と金額で伸びている。客室に電話なし。家具ほとんどなし。テレビあり。朝食ほとんどのところで7ユーロ。ホットミールなし。これでツインで二人泊まって80ユーロくらい。これは旅行者には大歓迎されていて、ほとんどユース・ホステルのツイン、バス付きを上回るコスト・パフォーマンス。ユース・ホステルの場合はバックパッカースの若者達には大部屋相部屋バストイレ共同という方式で安く泊まれるようにしているのがメリットだけれど、外国ではふたり部屋バストイレ付きという部屋を持っているところが結構あって、高齢者もかなり利用している。しかし、それほど安くない。それでも古いビルを改築して新しくしたというボストンやシドニー・セントラルのユース・ホステルはもはや旧来の概念は捨てた方が良い。これまで泊まったこの種の宿泊施設のうち、最高の設備だったのはスイス・バーゼルのYWCAで、値段も高かったのだけれど、その辺のホテルの比ではなかった。
アメリカに行くとかなりな都市で遭遇するのがExtended Stay Americaというチェーン・ホテル。部屋はごく普通の安普請ホテルという雰囲気だけれど、簡易キッチンがついている。廊下はかなり暗い。しかし、安い!一週間はハウスキーピングがない。頼めば有料でやってくれる。タオルは自分で持っていくと替えてくれる。朝飯がついている!コーヒーとナッツバーくらい。何しろ出逢った従業員はたったひとり。ツインで130ドルくらい。このチェーンはカリフォルニア・Los Angelesだけでもオレンジ・カウンティーも含めると30箇所もある。ただ、車がないと意味がない。
日本のホテルはひとりいくらと表示するけれど、ほとんどの外国のホテルは一部屋いくらと表示する。この辺は改善の余地がある。外国人旅行者には理解しにくい。