あの日私は学校の6号館で友人の卒論の被験者をやったなぁ。あそこのテレビをぼぉ〜ッと見ていたのをかすかに覚えている。あれから47年ってことか。当時23歳で、余裕かましていたんだけれど、あとになってその余裕が徒となり、卒業単位はぎりぎりだった。てめえでやる気にならなかったのがいけなかったんだなぁ。おかげで、あとになってやる気になった。当時は私は浮かれていたから、チャラチャラしていたんだろうと思う。
三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊のあの建物（東京裁判が行われたあの建物だ）のバルコニーというか、一階の屋根というようなところから、楯の会の制服を着て、日の丸の鉢巻きを締め、自衛隊員に檄を飛ばしたけれど、肝心な自衛隊諸兄はせせら笑ったそうで、あとでそれを聴いたときに私は、案外と自衛隊員も冷静だったんだなぁと思ったものだったけれど、実際そうだったのかどうかは知らない。
