ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

なんもやっていない

 いわゆる年頭所感なるものが官邸のHPに上がっています。

  • 「今また、日本は、「少子高齢化」という国難とも呼ぶべき危機に直面しています。」

 バカが正月からとんでもないことをいっております。「少子高齢化」は今始まった話じゃありません。20年も30年もこの命題で議論をしてきました。だから、社会的手段によって高齢者介護システムを構築しなくちゃならんといってきたのに、こいつは今ここに来てその作用を後退させてまでいます。今更なにをいってんだ、なにもやってこなかったじゃないか。

  • 「この5年間のアベノミクスによって、名目GDPは11%以上成長し過去最高を更新しました。生産年齢人口が390万人減る中でも、雇用は185万人増えました。いまや、女性の就業率は、25歳以上の全ての世代で、米国を上回っています。」

 ここで取り上げた数字は全部始めから終わりまで、すり替えた数字ばかりでございます。正社員をどんどん切って、非正規に移し替え、安い賃金で外国人を導入していることを知らない社会学者はどこにもいません。安倍の言葉を肯定する連中は皆、御用学者だけです。

  • 「未来は、私たちの手で、変えることができるのです。すべては、私たち日本人の志と熱意にかかっている。」

 まるで東条英機の演説のようです。責任は日本国民にあると彼はいっています。こんな姑息な年頭所感は空前絶後です。小泉純一郎が竹中と一緒に言いだしたような気がします(ということは空前絶後じゃないな・・・)。

  • 「子供たちの未来に大胆に投資する。子育てや介護の不安に向き合い、社会保障制度を「全世代型」へと大きく改革する。」

 だったら生活保護を削減することなく国民の生活レベルを向上させてみて欲しい。「良くなった!良くなった!」というだけで、国民の生活を追い詰めていっているのがまさに現場の感覚だ。