お昼過ぎに、買い物をかねて、回転寿司にいこうとバスに乗る。何しろバスは年間千円で乗れるから、とにかくバスを使う。すると、新しい停留所に着く度に次から次から爺さん婆さんが乗ってくる。何しろ徹頭徹尾爺さん婆さんなんである。この路線はわが区の中でも鉄道から孤立した地域をとおってくる。このバスが地域から外へ出る唯一の公共交通機関なので、平日の昼間はもう爺さん婆さんばっかり。一体誰が一番今席に座るべきかと考えると、非常に難しい。こうなると、誰も彼もが左の胸に自分の年齢と、身体的にどこがつらいかを書いた札でもはっておいて貰いたい。そうでないと着席の優先順位がわからない。
買い物というのは厳寒期に着るための長くて温かくて、そして軽いコートを探す、ということなんだけれど、モンベルでは長いコートを見つけられなかった。こういう課題を持ったコートというのはいったいどんなところで探せば良いんだろう。サッカーやアメリカン・フット・ボールの選手がベンチできているようなコートはスポーツウェア屋で探せるんだろうけれど、まさかそれでティファニーへは行かれない(絶対に行かないけれど)。これまで着ていたコートが段々その重さがつらくなってくる。