ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ビル開発

 「ミッドタウン」だか「アップタウン」だか知らないが、不動産屋のお調子者振りに合わせて電気紙芝居があっちもこっちも「オープン!オープン!」と宣伝して歩いている。防衛庁の跡地を積水ハウス全国共済農業協同組合連合会大同生命保険富国生命保険三井不動産明治安田生命保険のコンソーシャムが落札して、三井不動産がプロジェクト・マネジメントを担当しているという話である。これってどういうことなのかがまずわからん。6社が共同所有者になっているということなのかね?ま、そんな簡単なことではないかも知れないけれど、不動産屋と住宅産業と、あとは保険屋が保険金を払わないでこっちに投資するってことなのかね。それにしてもなんで農協がこんなことに金を出してるんだろうか。他にやることいっぱいあるんじゃないのか。投資をして金を増やして農業従事者のためになることをするってこと?六本木のあっちからこっちに事務所を移転する奴もいるんだそうだ。こっちの方が入居料が安かったりするんだろうか。引っ越し料金を入れてもあっちに移った方が経費が下がるのだろうか。でも、そんなことを考えるんだったらもっと安いところはいくらもあるだろうにねぇ。
 テレビのインタビューに喜々として答えているおじさん、おばさんを見ているとなんでなんのいわれもない会社の宣伝の片棒担いでいるんだとむかっ腹が立つ。六本木ヒルズというおどろおどろしいあたりが建設中の頃、高速道路から見た時に嘘のような穴が開いていて驚いたものだ。あのあたりは本当に日本の典型的な住宅が残った場所だった。近所には戦後のいじましくも懐かしい雰囲気が残るあたりだった。私たちがあっちからこっちに抜けていったり、これは抜けられるのかどうかわからないけれど曲がった角だったりした。しかし、それを民間の企業が買い上げてしまうことによって彼らが管理し、「関係者以外の立ち入り禁止」札を立ててその辺を歩く市民を排除する。“俺は一体どこの国に暮らしているのかよく分からんが、少なくともこの中は俺の国じゃなさそうだ“と認識する。
 ま、尤も今度の「アップタウン」はその昔があのおどろおどろしい秘密の存在「防衛庁」だったんだから今でもあんまりその存在は変化していないと云うことである。おどろおどろしい虚像の存在としては同じだということか。東京駅の八重洲口にいくと、妙に聳える二つのビルが工事中であり、ますます天を覆う建物が増える。