今の若い人たちの凝りに凝った曲作りは一体一曲を仕上げるのにどれほどの時間がかかるのだろうか。私は全くそんな曲作りに参加したことがないから見当もつかないけれど、昔はいわゆる同時録音という奴で、スタジオに楽器を持ち込んで、それぞれにパーティションを立てて、それぞれモニターをヘッドフォーンで聴きながらイッセーのセ，で録音した。1950年代はそれもバックのバンドが三回しか演奏してくれなかったという話を平尾昌晃がラジオで語っていたという話を以前に書いたけれど、アメリカの当時のポップス界ではスタジオを3時間しか抑えられなかったという話を誰かが語っていたのを聞いた覚えもあるが、それがどこまで普遍的な話だったのかは知らない。だから、深められない結果だったという話も聞くけれど、ひょっとしたらその方が良かったのかも知れない。尤も今時は一番時間がかかるのはそれから先だろうけれど。旋律を自分で吹き込んだらそのまま楽譜にしてくれるソフトはないもんだろうか。それがあったら楽だろうなぁ。
