土曜ワイド

　土曜日だからTBSラジオの「土曜ワイド」を流している。

鵠沼

　鵠沼海岸からの中継があった。あそこの駅は随分前と変わっていない様だ。初めてあの駅を降りたのはそれほど昔のことではなくて、たかだか18-9年前のことではなかったかと思う。当時は鵠沼の海岸に夏の間期間限定の形でお金をかけた遊び施設が作られていた。今は湘南海岸公園といわれているところである。随分余裕のある時代だった。県やら市やら様々なところからお金が出ていて、その施設作りに何回か通った。なにしろ鵠沼という名前は格好良かったからあの辺ってどんなところだろうと思っていて楽しみにして行った。
　ごく普通の、というよりも本当に郊外の私鉄沿線のちっちゃな駅を降りたら、なんだか行き詰まった駅前で、細い道を出たら商店街が海辺の通りに向かっていた。その商店街がなかなか趣がある店が多くて、やっぱりこの辺は都内に出るには結構不便だけれども、住むには良いだろうなぁと思わせた。そういえば今はとっくに他界された会社のお偉いさんがあの街に二人も住んでいたことを想い出す。新聞記者が夜回りにやってきて、あっちのお偉いさんがいなかったらこっちのお偉いさんの家を巡って帰るという話を聞いたことがあった。あの人たちは本当に新聞記者諸君にまめに対応をしてくださったものだと今更ながら感心する。それに比べるとその下にいた平役員のおっさんなんて「あいつらに本当のことをいって、何が得になるっていうんだ」というスタンスに立っていたっけ。

三上寛

　珍しく三上寛がラジオに出てきた。雑誌「コヨーテ」の2006年5月号をちらちら見ていたので名前を聴き損ねていたのだけれど、どこかで聞いた声だなぁと思って探っていたら、中津川の話で誰だか分かった。既成概念をぶっ飛ばし、口から唾をぶっ飛ばしながら叫んでいた彼を想い出すと私の頭の中では昔の若いまんまだった。彼は「南京の真実」という映画で花山信勝の役で出演しているんだそうだ。どういうことになっているんだろう。