これまた昨日のことなんだけれど、午前中にピンポ〜ンがなった。珍しい。誰かと思ったら宅配便だ。やばい、とうとう狙われるようになったのかと思った。(きっとこんな悪い冗談を書いている人は他にもいるに違いない。)宅配便業者の専用紙袋だ。友人からだ。なんだろうと開けてみると先々月に亡くなられたお父上の形見のぐい飲みだという。そうしたものを蒐集されていたのだそうだ。知らなかった。ところが大変に残念なことに、ものの見事に割れてしまっていた。見るからに古いもので、それでいながら薄い焼き上がりでさぞかし美しいものであっただろうと思わせる。なにしろその割れた破片のひとつひとつが美しいくらいだからだ。
黙って「ありがとうございました」と云えばいいのかも知れないけれど、いくらなんでもこの器の美しさがもったいなくて、宅配便に電話した。一応そんな結果で届いちゃいましたよとお知らせした方が良いかと思って。「割れちゃってました」と。すると0120の電話の先に出たおねぇさんが「申し訳ありません」と仰る。どこから来たものでお宅様は?とお聞きになる。正直に全部おこたえした。あっちに連絡がいっても困るからその友人にも「割れちゃってました、宅配業者から何かいくかも知れないんでお知らせします」と連絡した。
昼飯を食ってから出かけたわけだけれど、激しい雷雨の中帰ってきてみると、連れあいが言うにはその宅配業者がやってきて持って行ったというのである。え?持って行ってどうするってんだろう?アロンアルファでくっつけてくるのか?それから連絡がない。このまま終わるのか?