ほぼ足りてまだ欲 その先

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外に出たくない

 東京圏も相当に放射能汚染が拡がってきているんだなぁという思いがどんどんしてくる。ただ単にtwitterのタイムラインを流しているだけで、そういう情報がどんどん入ってくるし、何よりも食べ物の放射能汚染についてこの国は一切の規制をしているようには思えないのだから。
 福島だけでなくて、本州東半分では今年はもうお米を作っても人様に喰わすわけにはいかないか、黙って裏から流通させてしまうしかないのだろうということは予想がついたのにもかかわらず何もせずにどんどん流通するところで自主検査で判明しているのがせいぜいの様だ。ということはとっくに汚染されている米は出て行っているだろうし、野菜についても、魚についてももう私達の手の及ばない状況になっているんだろうなと予想できる。
 こんなヘンな話はない。一体なんのために私達はこの国の憲法を守り、法を守り、税を納め、この国の絡繰りの中で暮らしているんだろうか。「国」という仕組みが私達を悪や、敵から守ってくれるからなのではないのだろうか。
 それがなんにもしてくれないどころか、危険が迫っているにもかかわらず、命に関わりがあるにも関わらず、障がいを持って暮らすことになるかも知れない危険があるにもかかわらず、何もしてくれない。いや何もしてくれないのであればまだしも、何も危なくはないんだと知らん顔をしているのだ。
 この国を放棄してどこか安全なところに逃げていきたいのだけれど、それにはこれまで暮らしてきた周囲の縁を総べて断ち切って行かなくてはならない。絆の全くないところに行くしかない。しかし、それを実行するためにはもちろん先立つものがなくては実行できない。
 いや、大丈夫だろうと思っているうちに全く大丈夫ではなくなってしまう事態に陥るだろうということはおおよそ予想がつく。それでも、思い切るのはとても難しい。
 外に出たくない。