民主党というもはや崩壊してしまった政党が運営していることになっている政府は2030年に向けて原発をゼロに持っていくような方針をとるような、とらないような、どうでも良いような、格好だけのようなそんな姿勢のようで、もう末期的な状況を呈している。どうしてそんなグダグダしたことをいっているのかというと、彼らは自分自身でももうこの政党が政権を担当することができないことに気がついていて、次の選挙対策として「原発断固維持」では勝てないことがわかっているという状況にあるからだ。
しかし、笑うに笑えず、心肝寒からしめているのは原発設置地元各自治体の首長が雁首を揃えて政府に陳情し、原発停止方針を撤回しろと主張しているということだろう。彼らは福島第一原発の地元がどのような状況になっているのか、今後どんなことが起きるのか、住民ひとりひとりがどんな悲惨な目にあっているのか、まるで全く知らない、見たこともない、聞こえてこないところに住んでいるかの如き、である。
学習するという意識がない。何しろ金が入ってこないことだけを憂慮している。つまり悪魔に魂を売りたいから邪魔するな、といっているということだ。
この動きが、中国が攻めてくるから軍をきちんと構成して憲法を変えろといっている人たちとどの様に連動するのだろうか。放射能汚染でこの国土が崩壊することには目をつむるけれど、中国に対して軍備をしろというのは相反する。領土は守られたけれど、放射能で汚染されているのはしょうがないということか。