今年の9月にLUMIX DMC-FZ70が3.6万円を切った瞬間に店まで駆けていって(実際にはもう走るなんてことはできないのだけれど)殆ど息をゼイゼイ(これなら直ぐになる)いわせて「これ下さい!」と買ってきた。
実に重宝しているのはやっぱりズーム60倍、1,200mm相当で引き寄せるズームだ。しかし、今やもうほとんど人気機種の中には登場しない。どうしたんだろうかと思って価格ドットコムを見に行ったら、一旦34,000台まで下がった市場価格が、なんと37,000円台まで跳ね上がっている。それはひょっとしたらこの機種の生産がバンコック近郊の工場で、政治がらみの混乱で巧く工場が動かなくて、市場に商品が供給されていないのかも知れない。それはバンコックで水害があったときにも出現した状況だった。
その上、海外に進出した工場生産品は、この円安で価格的に高騰することになるのかも知れない。グローバル化を進めた結果、国民はどんどん苦しくなる状況に追い込まれていく。いや、カメラだとか、旅行が高くなるなんてのはどうでも良いのである。しかし、食糧がこれだけ輸入に頼っている以上、この傾向はこの先どんどん国民にボディー・ブローとなって現れてくるだろう。
なにしろ若者の多くは正規雇用なんかで働いてはいないし、インフレにはうたれ弱い労働環境にいる。円安が進行すると益々インフレは進み、その勢いにはイナーシャーがついて留まるところを知らない状況になる可能性が高い。その時には何が起きるのかといったら破綻がやってくる。その時には今の高級官僚はとっくに大金を手にしておさらばしているだろう。