ほぼ足りてまだ欲 その先

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フェルメール

 昨日も民放のBSでフェルメール番組をやっていた。多分前に放送されたものの再放送じゃないかという気がするけれど、フェルメールはみんな好きだ。なんでこんなに好きなのかよくわからないのだけれど、その理由のひとつには数が少ない、というものがあるんじゃないかなぁ。なんたって40点には届かない程度しか数がない。だから、レンブラントなんかのように工房で描かれていて一体全体全部で何点描かれているんだろうというようなものでないから、全体を見渡しやすい、ということもあるかもしれない。
 個人所蔵のものや、盗まれちまってそれ以来全く行方が杳として知れないものなんてのもあるし、ひょっとするとフェルメールじゃないか、いや違うんじゃないかなんてのもある。
 偽物といえば、オランダ人のヘンリクス・アントニウス・ファン・メーヘレンである。彼は第二次世界大戦後、ナチスに協力してフェルメールゲーリングなんかに売り渡していたとして国家反逆罪に問われた裁判で、あれは自分が描いた偽物だと証言して世間をあっと言わせたというのだ。知らなかったなぁ。しかも彼が描いたその絵も今やちゃんと美術館に飾られているというのである。どうせフェルメールを見るなら、ここまで見ないとだめだなぁ。
 彼の絵はロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館に所蔵されているそうだ。

フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件

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