ほぼ足りてまだ欲 その先

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ビラ

 友達とFBで話していて思い出した。
 昔はセスナ機が飛んできて、スピーカーから宣伝文句を流し、ビラをばらまいていたものだ。ドップラー効果で音が低くなったりして、なかなか聞きにくかったけれど、あぁ駅前のパチンコ屋の宣伝なんだな、ちんどん屋じゃなくて、こんなことにお金を使う時代になったのかと思いながらきらきら光りながら舞い降りてくるビラを、下駄を突っかけて追いかけ、なんだか宝物を手に入れるかの如くに持って帰ってきたものだった。
 それだけ世の中も静かだったし、子どもが空を見ながら、下駄で走っても事故が起きないくらいに交通量が馬鹿にならないくらいに少なかったということだろう。
 そういえばわが家の周りには前にも書いたけれど、車を持っているうちは本当に数えるほどだった。日本郵船の役員のうちと、下の貿易会社のお偉いさんのうちだけだ。前の道路に落としたものを懐中電灯を照らしながら探していたら郵船の役員さんの車が通りかかって、車を駐めて地面を照らしてくれたことがあったくらいだ。