ほぼ足りてまだ欲 その先

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調査捕鯨

 日本はIWCから計画を認められて調査捕鯨を継続している。「調査」捕鯨というくらいだからその調査報告というのがなされなくてはならないだろう。そしてそれは一部に公開されるのではなくて、一般公開されなくてはならないだろうし、当然に本文だけでなく、少なくとも英文ででも公開されるべきだろう。
 それはどこに公開されているのだろう。
 日経新聞記事によると、今年の4月18日には報告会が開かれたようだけれど、その記事には「水産庁や鯨研が、自民党捕鯨対策特別委員会と捕鯨議員連盟の合同会議で説明」したんだと書かれている。鯨研というのは水産庁の外郭団体である日本鯨類研究所のことだろう。「データは、国際捕鯨委員会IWC)に報告するなどして、今後の資源管理に役立てる」とも書かれているので、いつの日にかそれが実施されるのだろう。
 先月31日のBBCによると「2017年11月から2018年3月まで行われた調査のために捕獲されたクロミンククジラは全部で333頭。そのうちメス122頭が妊娠していたほか、オス61頭とメス53頭が幼体」だったことがわかっている。
 先の日経新聞の記事には驚いた。「各地に鯨肉を使った伝統料理もあるが、最近は食べたことがない人も増えてきた。「クジラに対する国民的な理解を深めるには情報発信や、副産物の有効活用も欠かせない」(自民党の江島潔水産部会長)。多様な食文化の発信や、鯨肉の流通網の再構築の重要性についても協議された。」
 もう日本人は鯨を食わなくなってきている、だから情報を発信していかなくてはならなくて、流通を再整備しなくちゃいけないといっている。食べなくなってきたんだから、もう捕らなくても良いのではないのか。そもそも南氷洋の鯨を採取するようになったのは戦後の食糧不足を解消するためのものではなかったか。給食に鯨肉の立田揚げが頻繁に出たことを私は覚えているけれど、もはや鯨肉なんて最後に食べたのですら20年以上前の話だ。ここには必ず利権が潜んでいるに違いない。