昨日の夜の9時以降はなにも食べてはいけなくて、小さな錠剤を二粒。朝起きてから、なんとかって、粉を水に溶いたものを飲み続け腸をからにする。この呑めといわれた奴が、酸っぱいような甘いような、金属的というか、なんとも飲み干せないもので、水で口直しをしてはちょっとずつ呑む。予定の時間までにはどうにか準備ができて、歩いて10分ほどの病院の検査室へ行く。廊下には人っ子ひとりいない。15分ほど、誰も出てこないし、誰も通らない。不安だったけれど、他に行くあてもないし、動く気力もない。なんだかヨタヨタだ。
入るとミッフィー柄のシャツを着た小柄な看護婦さんがいて、すっぽんぽんになって診察着を着て、下履きに着替えてと云う。眠ってしまう様にした方が良いか?とおたずねになるので、間髪を入れず『はい!』と返事をする。では、点滴準備を致しますという。点滴が刺さったところで、検査台へ移る。では眠くなる薬を入れます、といわれ、どれくらいの時間で眠くなるものかと、目を見開いて見張っていたら、看護婦さんに『目をつぶって下さい』と云われてしまった。こういう時は素直な私は『はい』と返事をして目をつぶった。気がついたら、『はい、終わりました、車いすに移ります』と云われ、荷物を膝に抱えたまま、車いすで一階に降り、たくさん並んでいるベットにうつされ、カーテンを張り巡らしてくれた、そこから先はもう記憶がない。「5時ですけど、起きられますか?』と大きな声で起こされた。まだ眠くて、フラフラし、携帯電話を取りだして貰っても、どうやってダイヤルするか、フラフラと云うよりも、ただただ夢の中でやっているみたいだ。無意識のうちに着替えを済ませ、無意識のうちにそのままトイレに入り、出てきて、看護婦さんに『探したぁ?』と叫び、受付でつれあいと合流し、金を払って出てきた。夢うつつの中だったと云うよりも、泥酔状態だったと表現した方が適切だったか。帰路も、とろとろ歩き、正に酔っ払いの千鳥足のようだ。
うちに帰るなり、泥のように寝てしまい、目が覚めたら3時間後だった。どうやら結果は凶か吉かのはっきりしたものになりそうだ。