三菱UFJ銀行っていう、貸金庫から行員が利用者の金品を盗みまくっていたとんでもない銀行がありますが、そういえば銀行名からいつの間にか「東京」の文字が消えてましたね。かつては横浜正金銀行、外為といえば東京銀行でした。外為決済は東京銀行というのが当たり前でした。
そういえば三和銀行というのもありましたねぇ。いつのまにかこれも三菱UFJになっていました。つれあいの実家の至近な銀行は三和銀行だったことを思い出します。
10月16日に山崎由香理被告は下記判決を不服として東京高裁に控訴している。
「不服なんだ!」と、不服ということができる立ち場なのかと、甚だ驚いている。
三菱UFJ銀元行員に懲役9年の実刑判決、貸金庫窃盗事件-東京地裁
ブルームバーグ 鈴木英樹
2025年10月6日 15:10 JST 更新日時 2025年10月6日 15:31 JST三菱UFJ銀行の貸金庫から顧客の金品を盗んだとして窃盗罪に問われた元行員の山崎由香理被告(47)の裁判で、東京地裁(小野裕信裁判官)は6日、懲役9年の実刑判決(求刑・懲役12年)を言い渡した。
小野裁判官は、3億9000万円を超える巨額の被害だとした上で、安全と信じて利用した被害者には何の落ち度もないと指摘。その上で、責任ある立場の被告がセキュリティーを無力化し、犯行を繰り返したことは「強く非難される」と語った。
国内トップ銀行の行員が顧客の資産を直接盗んだ事件は、銀行業務の根幹を揺るがし、業界全体の信用失墜を招いた。戦前から始まった銀行の貸金庫サービスそのものの在り方も変え、大きな影響を与えた。
判決によると、元行員で支店長代理などを務めていた山崎被告は2023年3月-24年10月、練馬支店などで貸金庫から複数の顧客が預けた現金約6000万円と金塊29個(約3億3000万円相当)などを盗んだ。
判決を受けて三菱UFJ銀行の広報担当者は、本事案を重く受け止め、再発防止を徹底するとともに、お客さまや関係する皆さまの信頼回復に努めるとコメントした。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJ銀は昨年11月、山崎被告が両支店の貸金庫から顧客の資産を盗んでいたと発表した。発表や同行による記者会見での説明によると、同被告は支店での立場を悪用し、銀行保管の予備鍵を不正に使用し、貸金庫を顧客の許可なく開けていた。盗んだ金は外国為替証拠金(FX)取引に流用していた。
日本経済新聞などの報道によると、公判の過程で山崎被告は、起訴内容に含まれていない窃盗も含めると、「100人余りの金庫から17億-18億円分を盗んだ」と説明した。
三菱UFJ銀は今年1月、半沢淳一頭取の月額報酬の3割を3カ月間減額する社内処分を発表した。堀直樹会長とリテール・デジタル部門長の山本忠司常務も同じ処分を受けた。問題の発生原因として、元行員が支店の営業課での在籍期間が長く、役割分担が固定化し、貸金庫業務が元行員任せになっていたことも影響したと説明していた。
貸金庫を巡っては、三菱UFJ銀に加え、みずほ銀行でも行員による顧客資産の窃盗が昨年発覚した。金融庁は銀行向けの監督指針を改正し、貸金庫での現金保管をやめるよう各行に促した。全国銀行協会も規定ひな型を改定して現金の保管禁止を定める事態となった。