ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

不正の21人

 例の大分の不正教員採用試験で2008年採用者の21人を採用取り消しにするという。中のひとりは既に辞職しているという。ここで問題なのは2008年度の採用者のみだという点にある。不正はこの年度採用者だけではない。ところがそれ以前の不正採用者についてはもう既に採用試験のデーターがほぼほとんど現存していないというのである。だから2008年度採用者のみが処分される。となるとこの中には「なんで俺たちだけなんだ」という気持ちを持つものがいてもそれは不思議ではない。「私はそんな優遇を頼んだ覚えはない」というものもいるのだそうだ。本人がそんな意識を持っていなくても周囲がそうした手配をしてしまったということももちろんあるのだろう。多分それはもちろん親が中心だろうとは思うけれど。
 そのクレームは全く受け入れられないだろう。なぜなら彼らが不正を依頼してそれが受け入れられ、美味しい収賄の対象になっていたことは間違いがないからだ。しかし、データーが残っていないから処分されないそれ以前の採用者がこれで許されたというわけでもない。ただそれを指し示す材料が見あたらないというだけのことだ。彼らはこれから先、そのままの立場にいながらその罪意識にさいなまれながら生きていくことになる。

大分県教委の汚職事件で、部下の昇進人事に絡んで謝礼を受け取った疑いが出ている県教委ナンバー2の富松哲博・教育審議監(69)が31日、体調不良を理由に県内の病院に入院したことが分かった。県警は同日、富松審議監を収賄容疑で事情聴取する予定だった。
(2008年9月1日 読売新聞)

 古来、やばくなった奴は入院する。これまたそうした例なのか、そうでないのかは私は全く知る由もない。