日本が「神の国」だった時代―国民学校の教科書をよむ (岩波新書)
- 作者: 入江曜子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/12/20
- メディア: 新書
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この本を行きの電車の中で読んでいて気がついてメモしたものが手帖に残っていた。
1940年代の日本の皇国市民教育を構築した専制国家的な考えが、があれだけドイツを手本に考え出され、その当時のわずか4-5年の間の教育を、この70年経った今でも讃えるかの如き思想を至上とする論者達は、それならなぜ今のドイツをも手本としないのか・・・。するわけないな。彼らがやりたいのは専制君主国家ならなしえるであろう画一的拷問警察国家で、そうすれば一糸乱れぬ国家が創り出し得ると思っているんだろうから。つまり、彼らは北のマスゲームのような国家のあり方が理想だと思っているわけだから、ひょっとしたら北と価値観は同一だということになろうか。
君が代の「君」はどう考えても、かの「大君」であるわけで、「あなたや私」のような「君」であるわけがない。もし、この「君」が「あなたや私」のことなんだったら、そんなこぶしをふりあげて、「なんで立たないっ!」という叱責を飛ばし、首をはねる必要なんてあるわけがない。