野田佳彦の記者会見は全国隅々に放送を届けることのできるNHKが生中継をテレビとラジオで行った。野田は何を言うのかは大体わかってはいたものの、職場がなくなる、不便になる、暮らしにくくなるのだから、大飯の原発を再稼働させるんだと言い切った。
しかも、質問が始まると指名されたのは読売新聞と日本テレビの記者という誠にわかりやすい作戦で、両社とも日本に原子力発電を導入するに際して日本の科学者を排除してまで強引にGEの設備の導入に尽力して金儲けの基礎を築いた正力松太郎の子飼いである。
日本テレビの佐藤という記者に至っては、この会見に際して、消費税増税策についての質問をするという、大馬鹿野郎である。あまつさえNHKはこの二人の質問で会見を打ち切り、ラジオはなんとその読売の巨人の野球になった。
これは実に明確な事を意味していて、野田佳彦は確実に国民は強引に振り回せばやる気を失っていうことをきくと高を括っているに相違ない。私たちが今するべき事は何かというと、野田佳彦に対して「私たちはこの原発再稼働には明確に反対である」という意思を表示し、野田佳彦を首相という立場から引きずり下ろす必要があるということだ。さもなければ私たちは将来の日本人から大いに恨まれる存在となる事は間違いない。
サッカーの日本代表のゲームがあるこの「金曜日」にこの記者会見をやったことには大きな意味がある。
