ほぼ足りてまだ欲 その先

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オリンピック

 なにもこんなにオリンピック至上主義に走らなくたって良いじゃないかと馬鹿馬鹿しい思いで一杯だ。今の日本がこんな事に浮かれている場合かと。こんな時だからこそオリンピックを招致して「あの感動をもう一度」なんだといっているけれど、それはあの悲惨さを忘れようといっているようにきこえる。
 IOCの視察14名が物欲しそうに各地を訪ね、プレゼンのために最大限の扱いを受け、なんと皇太子にまで逢わせ、その挙げ句に宮内庁の山本信一郎次長は「国際親善の観点から儀礼上表敬を受けていただいた。皇室が招致活動に関与しないのはこれまでと変わらない」とわざわざコメントしたわけだけれど、これはどう考えたって14名の名誉欲をうずうずとさせ、その気にさせる作戦以外の何者でもない。そうそう、あれは招致活動じゃないよね、と思うような輩はどこにもいない。
 そもそも、2020年までに福島第一原発の事件が綺麗さっぱり片付いているかといったら、それどころの話じゃない。より一層汚染が広がって、ひょっとしたら非難地域が拡大している可能性だってないとは言い切れない。そこに眼をつぶって招致に成功したって問題は解決する訳じゃない。
 大体皆が皆知っているのはオリンピック委員会という組織そのものがとっくに儲けの構造の中にまみれているわけで、前回招致に失敗した時にいみじくもシンタローが悔し紛れにいってしまったように、出すものを出した奴の勝ち方程式ができあがってしまっているじゃないか。こんな汚れに汚れてしまっている組織の跋扈を許すのか。
 そんなことをいったらこの種の大会ってのは全部そうだよ、といってしまうことになるのだろうか。
 有明で14名がやってくるのをテニスをしながら迎えた猪瀬の猿芝居が悲しかった。