ほぼ足りてまだ欲 その先

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しっぺ返し

 ベネッセの事件を見ていると大企業といったって結構脇が甘いし、重要なポイントが分かっていないもんだなぁと驚く。その上、自分たちがおざなりにしているところからこんなに大きくほころびるとは思いもよらなかったことだろう。多分多くの企業がシステム構築、システムメンテをアウトソーシングとかいっちゃって外に出しているし、それを受けている企業は人件費の削減を図ろうとして非正規の社員にそれをやらせているだろう。
 桶は桶屋で専門知識を持った人間を自前で抱えることはないじゃないかというのが企業の効率化を図る上でどんどん良いこととしてコンサルタント連中は振り回したものだ。その思想は企業が純益を生み出すための手段として、本来的に正当とはいえない手段だったのだろうと思う。労働者がそのまま消費者だという観点に立ったとしても賢い選択とは思えない。消費財を生産あるいは販売していない企業はよけいにそういう選択をしがちだ。
 それにしてもベネッセにとっては顧客情報はこの企業の根幹を支える要素だ。その保全がこの程度だったのだと思うとやっぱり、田舎の書店の感覚がまだ抜けきれていなかったと思うしかない。今からじゃもう遅すぎることではあったけれど、本質を見誤るというのはどんな企業でも起こる。