汚染というものの正体は、もともと東京電力の福島第一原子力発電所の原子炉の中にあった放射性物質な訳で、東京電力のれっきとした所有物なのですから、東京電力に返すというのが私は原理的に良いだろうと思います。
で、本当の事を言えば福島第一原子力発電所の敷地の中に返すのが良いのですが、今あの場所は、多数の労働者が放射能を相手に戦争を戦っている場所ですので、その場所に新たな放射能を持ち込むという事は多分出来ないと思います。
で、私の提案は福島第二原子力発電所という、広大な敷地がすぐ南にありますので、そこを放射能のゴミ捨て場にするという事の方が正しいだろうと思います。(小出裕章ジャーナル2013年2月2日 ラジオフォーラム こちら)
前々から除染なんて金をばらまくためだけにやっているに過ぎないと思っていたし、なにも中間貯蔵施設をわざわざ清冽な水源でもあるような山の中に持っていかなくたって、汚染されまくってしまってこれから先何年もどうしようもなくなってしまったところに集めれば良いじゃないか、最終貯蔵もそこで良いじゃないかと思っていた。
福島県民の地元の人たちの気持ちも考えてみろ!という声が聞こえてくるのだけれど、一年半以上前に小出先生がおっしゃっているように、汚染を拡散してどうするんだろうと思う。汚染を拡散して、みんなで同じように苦しもうというのが発想なんだろうか。