ほぼ足りてまだ欲 その先

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40歳

 長男がついに40歳となった。あれからもう40年も経ったのかと思うと、あっという間の年月の流れに唖然となる。と、同時に、40年なんてついこの前のことじゃないか、という気がしないでもない。様々なことが起きた40年だったのに。
 残念なことに今年36歳になる娘は仕事で一緒に出かけることができなかったが、かつて傍に住んでいた鰻屋に出かけてもはや絶滅危惧種となりつつある鰻のお重を戴いた。
 日本人が好んで食べる魚は既にそのほとんどが日本近海ではなかなか取れなくなりつつある。マグロはもちろん、かつては子どもでも容易に釣れた魚たちですら高くなる。鰻は高いからサンマの蒲焼きで我慢しようなんて言ったけれど、昨年はそのサンマすら捕れなくなった。中国あたりに売れないかなぁなんていっていた鮭だって、なかなか取れなくなっている。根本的に考え直さなくてはならない時期はとっくに到来している。
 うちの子ども達、その家族はこれから先無事に暮らしていくことができるのだろうか。どう考えても他の人を圧倒して強く生きるタイプではない彼らがここから先も無事に暮らしていくことができる世の中になるのだろうかと、旨い燗酒に火照る頭で考えた。