ほぼ足りてまだ欲 その先

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まるで台風一過

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 今日は実に良い天気だった。陽射しは真夏かと思うほどだけれど、空気が乾燥しているのか、風が軽い。乾燥しているか、そうじゃないかでこんなに異なるのかと、昨年の夏の耐えがたい暑さを思いだして、今年の夏を早くも憂いている。

 半世紀にわたってアメリカの西海岸で暮らしていた知人夫婦がとうとう日本に帰る計画を実行に移し始めている。今年の11月には帰ってくるといっている。彼らの一番の心配事は東京に帰ってきて、あの夏を耐えることができるだろうか、ということのようだ。なにしろ彼らがこれまで暮らしてきた街は本当の真夏に、数日、あるいは一週間ぐらいが、驚くような暑さになるような街だからだ。それを現地ではIndian Summerと呼んでいる。何年か前に行ったときに、空港で降りるやいなやとても暑くて、それをそうテレビが表現していたことがあった。

 私たちのような、ずっと東京で暮らしてきた爺さん婆さんが耐えられないねぇ、といっているんだから、彼らが来年の夏にどんな感想を持つのか、些か心配ではある。人のことをいっている場合じゃないんだけれど。