ほぼ足りてまだ欲 その先

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メートル法

 日本では尺貫法なんてので、メトリックスに強引に移行した歴史があります。大工さんたちは相当に困ったそうです。それまで尺の世界だったから。何しろ彼らが使っていた治具、物差しは全部尺・寸でしたから。永六輔が大反対をしていたことを思い出します。いまだに家の広さを平方メートルでいわれてもピンときません。エアコンの有効面積をいうのに今でも12畳向けなんていわないとピンとこない。不思議です。重量も昔は一貫目、百匁、一合、一升でした。小学校で、仕切りにデシリットル、リットルを教わった記憶があります。あれ、考えてみるとかなりしつこく教えられた記憶があります。

 アメリカはいまだにメトリックスになっていません。ガソリンはギャロン単価で語られますし、重さもオンスだったり、ポンドです。長さだってフィート、ヤードです。特にゴルフなんかはひと頃メートルになったのに、元に戻ってしまいました。マイルは正々堂々と使われていて、1600mリレーなんてマイル・リレーといわれます。デンヴァーの野球場だって、マイル・ハイ球場なんて使われています。
 アメリカはジェラルド・フォード大統領の時代にメトリックスへ移行しようとしたことがあります。当時、私がホームステイしていた家の二人の小学生の娘の宿題はメトリックスへ換算の宿題で、私が面目躍如だった記憶があります。それなのに、実現しませんでした。結局、その当時の世論調査では60%が反対だったらしく、次のロナルド・リーガンの時に、メトリックスへの移行を断念した歴史があります。なぜ、彼らはそんなに頑なだったのか。そもそもメートル原器はどこにあるのかというとフランスです。メートルってのは誰が何を元に決めたのか。今やそんなものはウィッキぺディアに相談すれば立ち所に解決します。1790年代にフランスが子午線を基準に1mを規定したわけですよ。フランス革命の真っ最中に。フランスがやったことに英国・米国が単純に従うわけがない!なぁるほど、そういうことだったのかぁ。
 しかし、不便ですよねぇ、これ。プロレスやボクシングでも試合前のアナウンスで選手の体重を大きな声で、パウンドでいいますよね?あれ、わかりません!野球選手の背の高さ、フィート・インチで表示されます。全くわかりません。投手の投げたボールの速度、マイルで言いますよね。時速100マイル!160kmです。それだけわかる。アーロン・ジャッジの背の高さ: 6' 7": はぁ?約200.7 cm:うわっ!