半藤一利原作である。もちろんWOWOWで放送していたのは2015年制作のリメイクもので、私はどこで見たのか記憶にないが、1967年のオリジナル映画を覚えている。阿南陸相役は三船敏郎だった。自害する場面の血しぶきが衝撃的だった。
役所広司の阿南もなかなかのできであるというか、「役所広司は本当によく稼いでいるなぁ」という印象は拭えず。結局日本陸軍美化になってしまっているのはこの種のものではどれもこれもおんなじだという気はするが、元来日本人は怒鳴りまくって、早口で叩き込み、気がついたら自害して、散華なんぞと自己満足しがちである。全然変わらない。もう一回戦争になったらまたおんなじ展開で、おんなじように自己陶酔して玉砕し、「日本人なら贅沢はいえないはずだ！」と大書しそうである。次はもうダグラス・マッカーサーはいないだろう。
