ほぼ足りてまだ欲 その先

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Carthage, North Carolinaの介護施設銃撃事件-その後

 犯人のRobert Stewart(45)はこの施設に働く別居中の妻を狙って侵入し、手当たり次第に発砲したようだ。二人は結婚をしたが、「あまりにも爆発的短気であったため(妻の発言)」1986年に離婚。しかし、Stewartが次の結婚に失敗したあとよりを戻した。
 Stewartはどうやら酒乱の傾向にあったようで、妻は4週間前から別居して両親の元に暮らしていた。それ以降Stewartは近所のうちに手当たり次第に妻か義理の両親を呼んで欲しいと電話をしていたようである。
 妻は前からこの施設で働いていたが、この日に限って日頃の事務室におらず、アルツハイマー患者のための奥の区域にいたために、「すぐにロックをするように」という放送に気がついて区域をロックしていたのだそうだ。
Jay Price and Ted Richardson, Charlotte Observer, Apr/01/2009

 妻は犠牲者の家族に謝罪をしたというのだけれど、その気持ちはわかるにしても、この妻自身に罪はないということではないだろうか。もちろん犠牲となった居住者の家族にとっては「この職員がいなかったら彼はここに銃を持っては来なかっただろうに」という気持ちにはなるだろう。しかし、もしStewartの妻が他のどこかで働いていたとしたら、今度はStewartがそこを銃で襲ったのかも知れないということになるのではなかろうか。だから妻自身には罪がない、ということになると考える。

 これでも銃規制をする気を米国は持たないのだろうか。尤も今から銃規制をしてももう全米からクリアーにはできないという諦めがあるのだろうか。まさか今でも「自分の身は自分が守るのが米国流だ」という主張が繰り返されるわけではないだろう。
 犯人のStewartは病的に自分の感情をコントロールできる術がないという人間であるらしいことを察することができそうだ。その男が容易に銃を手にすることができるという環境は米国独特のものではないだろうか。
 それとも、こんな事をいえるのは周囲の海を国境として持つ特殊な環境の国家に私が暮らしているからだろうか。