ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

紅茶

 夜中にふと目がさめて、いつもの様に、枕元に転がしてある、今にも壊れそうな、2003年に定期乗車券を解約して戻ってきた金で買ったSONYの名刺型ラジオのスイッチを入れると、ラジオ深夜便で日本産の紅茶の話をしていた。かつては輸出だってしていたことがあって、英国で高い評価を得ながら、じゃ、売れるんだと一斉に輸出用紅茶を生産し初め、「いつもの悪い癖で」売っちまえば良いんだと品質管理もせずにごちゃごちゃにして、あっという間に評判がた落ち、壊滅したんだという。
 「安かろう、悪かろう」の日本製品という評判の時代があった頃のことだろうか。今の若い人たちには多分想像もつかないことだろうけれど、そんな時代をどこの国も通り過ぎてきた。今や偽ブランド品といったら韓国、中国というけれど、日本製品=粗悪品という時代があったことは覚えておいた方が良いかも知れない。「傲慢」という態度は歴史を忘れるとすぐに顔を出す。
 ところで話はそれではなくて、この話をしていた人の言葉の端々に静岡訛りが出てくることに気がついたのだ。さすがにお茶の話だけに静岡の人なのだろうかと、興味はそっちに行く。
 このブログを随分過去にさかのぼるとわかるのだけれど、私は小学生から中学生に掛けての3年半と社会人になってからの5年2ヶ月間、今の静岡市清水区、つまり当時の清水市三保に暮らしたことがあるので、その辺の訛りには懐かしさを伴って敏感に反応する。
 この人は誰かとラジオ深夜便のサイトを見ると、日本茶研究家の中村羊一郎という人で、案の定静岡市出身、静岡の高校の先生だった方だった。