ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

おカミが何をしているのか

 今更私如きがここに何を書いてもどうせなんちゅうことも起きないのだからということではあるけれど、3.11以来様々なことが明らかになってきていて、私たちの「おカミ」が何をやってきたのかが明らかになってきている。
 いや、「おカミ」がやってきたことはついこの前から始まったこんなことだったのではなくて、ズ〜っと昔からのことなのだけれど、まさかこんなことを「おカミ」ともあろうものが私たち国民にするはずがないという思いがそれを否定し続けてきた。ところが、そんなのは人の良い、ボォ〜ッとした、無知な国民が信じていただけで、「おカミ」はずっと昔からそうしてきたのである。
 原子力発電というものが当時もそして今も未完成の技術なのにも拘わらず、「電力が足りない」という戦後の状況をいつまで経ってもその根拠とするという大嘘の付き方から始まって、どんどん施設を作り出し、そのコストを全部電力料金に反映することができるというシステムを作り出してあったので、どんどん電気料金をかさ上げして儲けてきた。
 しかも彼らはコスト+フィーで料金を設定することができるものだから、高く仕入れれば仕入れるほどフィーで儲けることができる。だからLPGの料金だって高く設定してきた。そんなやりたい放題のことを許してきたのは一体誰かといったら通産省(現経済産業省)という霞ヶ関の「おカミ」である。
 そして、邪魔なことを言い続ける奴がいたらそれは霞ヶ関コネクションを使って排除してきた。京都大学の実験所で原発政策に異論を放ち続けた小出裕章は未だに助手という立場にいる。まさに水俣病の原因がチッソであるという説を「根拠がない」という理屈で肯定してきた、つまり権威付けしてきた東大医学部の足下にあってそれを否定し、追求し続け東大では最後まで助手であり続けた宇井純を彷彿とさせる。
 福島で邪魔者だったのはかつて福島県知事だった佐藤栄佐久だ。彼は収賄罪で告発された。私がその一報をテレビで見た時には随分胡散臭い名前の県知事だったんだなぁというものだった。なんにも知らずにそう思った。なにしろ佐藤栄作をすぐに思い出す名前だもの。そんな単純な話だ。彼は水谷建設から収賄して弟名義の土地にしたというものだった。ところが3.1以降に彼の発言を聞いて、驚愕した。彼は明らかに嵌められている。プルトニウムを燃料とすることに反対し続けたことが原因であろうということは明らかだ。水谷建設というのはここだけに登場するわけではなくて、小沢一郎収賄疑惑にも登場する。しかし、水谷功元会長は後に「検事との取引でそう証言したが、事実は違う。知事は潔白だ」と証言している。
 にもかかわらず、佐藤栄佐久最高裁で上告を棄却されている。これは恐ろしいことが起きているということだ。脅迫によって罪を着せられて社会から排除させられた挙げ句に裁判所が検察の作文を見抜くことをせず、しかもその上の裁判所もまた知らん顔をしているということなのだ。
 佐藤栄佐久のブログ(こちら)で確認したところに依ると、その最高裁第一小法廷の5人の判事のひとりは彼の事件を捜査した(厳密にいえばでっち上げた)特捜を管轄する次席検事だった横田尤孝であり、裁判長の桜井龍子労働省の局長上がりのバリバリの「おカミ」である。
残りの最高裁第一小法廷判事:

  • 金築誠志(かねつきせいし)(1945年4月1日生)東大法-終始判事畑
  • 白木勇(しらきゆう)(1945年2月15日生)東大法-終始判事畑
  • 山浦善樹(やまうらよしき)(1946年7月4日生)一橋大法-弁護士-山梨学院大-筑波大-中央大法

 「おカミ」は本当に「おカミ」社会とそこに資する出入りの「山崎屋」のために機能してきたものであって、それが今でも機能し続けている、ということを私たちはそろそろ気がついても良さそうなものである。
 私たちの老齢年金をここまで腐らしてしまったのは一体誰だったのか。そしてそれを知っていながら見て見ぬ振りをしながら、行政職にはどう考えてもふさわしくない「ボーナス」を貪っているのは一体誰なのか。私たちはそれでも、彼らのために働くことしか考えていない自民党公明党民主党、たちがれ、維新という公金の金食い虫にこの先を託すとでもいうのか。
 人が良いのもいい加減にしたら良いのにと思わないわけにはいかない。