25日午前11時56分(日本時間同日午後3時11分)ごろ、マグニチュード(M)7.8の地震がカトマンズの北西約80km、震源の深さは約15kmで発生した。その前にはNew Zealandの南島での地震が報じられていた。
情報がなかなか集まってこない地域での災害のいつものパターンで、最初は死者108人と伝えられたけれど、4月26日02時01分現在の毎日新聞ではすでに死者が周辺諸国を含めて1,500人を超えていると伝えられている。カトマンズ市内にある、19世紀に建てられた高さ約50mの「ダラハラ」塔が崩壊した写真が配信されている。
この地域はエベレストを含むヒマラヤ山系が構築された様にインド側からのプレートがどんどん圧力を加えているわけだから、こうした地震が起きないわけがないわけで、ごく自然な現象だということができる。
ダラハラ塔だって1934年のビハール・ネパール地震で倒壊していたんだと書いてある。この時の地震の震源地はもっと東だったそうだけれど、マグニチュードは8.1だったというからもっと大きかったということだ。
日本政府の地震調査委員会によると長野、静岡、山梨各県の一部も含めマグニチュード(M)6.8以上の地震を起こす恐れのある活断層は24あるとし、これらの断層によって30年以内に同規模の直下型地震が関東のどこかで発生する確率は「50〜60%」だという。これは相当に高い割合だといって良いだろう。
相当な確率で私たちの世代はこの地震でやられることだろう。これから先、どんどん加齢現象によって鈍くさくなっていくわけで、どんどん逃げられなくなる可能性は高くなっていく。地震で死ぬのはいやだなぁ。何しろ痛そうだ。
それに万が一助かったとしても、その後の避難生活は、東日本震災を見ていればよくわかる。老人は上手くいっても仮設住宅に入れるくらいなもので、そこで人生を終えることになる。ましてやこんな都会にいたら、仮設の住宅なんて建てるところはない。廃校になった学校なんてその地震で崩壊するだろう。
復興救援予算が付いたとしたって、建設会社が儲かるだけで、被災した高齢者にはほとんどなんの足しにもならないことは目の前に展開されているからよくわかる。