ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

戦争番組

 多分明日が山だろうけれど、テレビはあの戦争で日本兵がどれほど苦しい目に遭ったか、国内にいた、いわゆる銃後の守りの民間人がどれほどすさまじい状況にいたのか、食べ物がどれほどなかったのか、そしてどれだけの日本人があの間に死んだのか、を伝え続ける。
 しかし、なんで日本が真珠湾を攻撃したのか、とっとと香港だ、フィリッピンだ、シンガポールだ、ビルマだと勝手に攻め行くことになったのか、を克明に説明してくれる人はあんまりいない。
 今日も硫黄島から生中継するようなテレビまであったが、日本兵は三ヶ月穴に籠もっていたとか、日本兵の死者は2万人にも達したと説明するけれど、その時には死んだ米兵はどれほどの数だったかも伝えなくてはならない。
 そして問題はなぜあの戦争は鎌、鍬まで用いて本土決戦を覚悟させるようなばかげた考えに至ってしまったのかである。誰がどんな責任にあったのかをなぜ明確にしなかったのだろうか。
 日本人は「死者に鞭打つようなことをしない」ことを良しとする傾向がある。多分、万一安倍晋三がここで死んだとしても、彼が無理矢理進めている戦争準備について追求することは多分しなさそうだ。それほど日本人は曖昧が好きだ。