ほぼ足りてまだ欲 その先

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阪神淡路大震災

 何度でも書く。あれから21年が経った。あの日、私は岡山のおふくろの実家にいた。前日が従兄弟の葬式だった。彼は役所に勤めていたのだけれど、新年会の帰りに駅で心筋梗塞を起こして急死した。その知らせが私の元にもたらされたのは、前年末に死んだ義理のおふくろの葬儀を終えて帰ってきたところだった。
 岡山のおふくろの実家には成人してからはほとんど行っていなくて、かなり久しぶりに行く事になった。前の日の葬儀にはオヤジの実家の跡取りも来ていて、多分小学生の時以来の再会で、まったく誰なのかわからなかった。しかもあれからも何の連絡もしていない。彼のオヤジ、つまり私の従兄弟が死んでから付き合いがない。おふくろの実家の従兄弟とは、彼が死んだあとも嫁さんとは連絡がある。
 あの日は朝早くの地震の揺れに気がついて、寝ていた座敷から飛び上がって玄関に降り立ったが、足の悪いおばさんのことをまったく忘れていた。
 それからはテレビで被災地の様子を一日中見ていた。二日後に、ようやくとれた飛行機の切符で仙台へ出て、東北新幹線で東京へ戻った。