ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

気味が悪い

 私は未だに性懲りもなく、昭和の歴史をほじくり続けているが、先日、YouTubeで何かを見ようとするとその前に入る広告で、戦中に書かれた書物で、戦後GHQによって出版を禁止された本を復刻したといっているのに遭遇した。
 それが「復刻版 祖国に還る」というタイトルで、戦前に朝日新聞のニューヨーク支局の特派員だった中野五郎という著者によるものだというが、復刻監修:西鋭夫と書いてある。この監修者の名前がかなり怪しい。スタンフォード大のフーバー研究所でどうのこうのという肩書を振り回している。そもそもフーバー研究所はスタンフォード大の構内にはあるけれど、組織的にはなんの関係もないんだという話も聞いたことがある。
 どうやら朝日の記者という人は来栖や野村、はたまた鶴見和子、俊輔も帰ってきたあの日米交換船で帰ってきたというのを知って、読みたくなった。それでどうやったら入手できるのかとサイトを見ると、今回は本の代金はいらないから郵送料500円を払ってくれれば送るというのである。ここでおかしいと思うべきだ。しかし、読んでみたい。申し込んでみた。本は530ページにもなる大著だが、1ページにたったの13行、38文字詰めで、500字にも足らない。こんな鈍器本になんでしたのか。
 発注するとメールが送られてきて、そのページを見に行くと、今回の購読に合わせ、西鋭夫の講演何回分を毎月いくらいくらで購読することができますという。ほうら来た。新手のセールス方法なのだ。その後も手を変え品を変え、メルマガと称して広告メールがやってくる。その都度購読解約を押して潰す手間がかかる。