アメリカは連邦国家だということに気付かされた事件だ。
ドナルド・トランプという大ばか野郎を大統領にしたことがあるアメリカだけれど、あの国はUnited States of Americaという国名が表すように50のstatesが集まってできている。他の国でstateと表記されるとそれは国そのものを意味する。アメリカではそれぞれのstatesにはそれぞれの政府があって、それぞれの裁判所がある。
今回、ドナルド・トランプが起訴されたのはこれまでの3件とは違って連邦裁判所によって裁かれるのではなく、ジョージア州によって裁かれる。罪状はジョージア州の知事を選挙開票後、電話で脅しをかけたということで、南部のジョージア州で起訴されるという想像の付かない展開になった。もちろんその電話内容は録音されていたそうで、これはもう公開されている。
それでこれまでの3件とは異なり、ドナルド・大馬鹿野郎・トランプは出頭するしかなくなった。
しかも、ジョージア州ではいざ裁判となった時に、フルトン・カウンティ裁判所で裁かれるが、このカウンティは南部でありながら、前回の選挙では民主党が7割の票を得たカウンティで、陪審員は当然大馬鹿野郎には圧倒的に不利となる。その上、フルトン・カウンティ刑務所というのは収容人員の2倍に相当する受刑者でいっぱいで、そのうえ古い建物なので、劣悪な環境として有名な刑務所だ、というのだ。
来年の3月から始まる裁判では大馬鹿野郎は予備選を戦いながら、裁判で闘うという忙しい状況になるという。
木曜日の夜、BS朝日で放送されている「町山智浩の今のアメリカを知るテレビ in association with CNN（略称あめしる）」という番組を録画で見てようやく昼間CNNが中継していた大馬鹿野郎一行の車列の謎がわかったという訳だった。町山智浩に感謝。
