ほぼ足りてまだ欲 その先

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肖像権?

 昨日のこと。昼飯を食べようと浅草に出た。あんまり満足できかねるパスタを食べてから、六区にまわってスーパーで買い物をして、浅草演芸場方向に向かったら演芸場の前になにやら人だかりがしている。あれ?誰かいるのかな、と思ったらテレビカメラも見える。良くあることだと思ったら、後ろ姿の小さなおじさんが二人見えて、あれ?と思ったらやっぱりそのうちの一人は萩本欽ちゃんだ。お〜、浅草だからな。隣にいるやけに頭のでかいおじさんは誰だろうと思ったら徳光だ。
 こりゃ面白いぞと近くに寄っていって、写真を撮った。今やなんたって携帯電話にカメラ機能がついているから誰も彼もが携帯電話をかざして写真を撮る。すると若い女性が「カメラ、携帯電話による写真撮影はご遠慮下さい」と書いた札をかざしていて、二人にカメラを向ける人びとを追いかけ回しては「恐れ入ります、写真はお止め戴きたいのですが・・・」といって歩いている。これは実に徒労感にさいなまれ、なおかつ人びとの恨みを買い、達成感のない仕事であるなぁと同情する次第である。
 以前にも池袋のサンシャインで、あるプロの歌手の方と、素人のおじさんおばさんが一緒になって唄うという企画があって参加した時に、その方のマネージャー且つ旦那さんがリハーサルの時にその歌手の方にカメラを向ける聴衆の方を見付けてはそこへ来て「写真を撮らないで下さい」といちいちいって歩いていた。
 あれは一体なんのためにいって歩いているんだろうか。そういう素人が撮った写真があちこちに出回ることによってなにかまずいことが起きるのだろうか。それをプロマイド代わりにして売ってしまう人がいるからなんだろうか。今時プロマイドってのもどんなものなんだろうかという思いがしないでもない。尤もプロマイドの「マルベル堂」はまだあるけれど。
 かつてスティーブ・マックイーンが肖像権で争った事があったけれど、あれはどうなったんだったっけ。
 そんなことを思うのはどうしてかというと、今やこうした素人が写真を撮ると、様々な人に見せて歩くだろうし、こうしてブログを書いている輩は喜んでそれを掲載するだろう。そうすると、タレントの人びとは自分で苦労しなくても露出が増えるわけで、宣伝になるんじゃないんだろうか。
 しかし、あれだけ撮影現場でエネルギーを費やして「写真を撮るなっ!」といっているということは、もっと意味のある理由があるに違いない。それはなんだろう。(こういう写真でもダメなんだろうかねぇ。)