ほぼ足りてまだ欲 その先

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どうする?

 バンクーバーの北1500キロを漂流する建造30年になる老朽イカ釣船「漁運丸」(約150トン)がカナダ空軍機によって発見されたと報道されている。元船主は函館の男性で、買い手はいないものかと八戸港に係留していたものがあの津波で引っ張り出されたものだと判明したという。全く浮いたままでそこまで流されていったということになる。「元」船主とされている理由はたぶんもっけの幸いと船籍抹消したからだ。船というものは車のように廃車にして置いておけるのだろうか。そうでないと、船舶保険もかけなくちゃならないし、本来なら係留費用が発生するはずだ。
 もう船籍そのものが存在しないのだから、「元」船主はすでに船主でないわけで、この船の処分、あるいは処分に至るまでの経費は一体全体誰が負担するべきなのか。これははっきりしておかないと、これからいわゆる引き波で持ち出されてしまった瓦礫や、立派な船がどんどん北米大陸に漂着していくだろう。
 災害はそのときだけではすまないという点で、後々までどっしりとボディーにダメージを与えるのだなぁとしみじみ感じる。この国はどこまで耐えられるのだろうか。かなり不安にさいなまれる事態はまだまだ続く。