教育委員会5人は責任をとらないから、事務方であるはずの教育長に責任をとらせるようにするために制度を変えて、教育長を自治体の長が議会の同意を得て任命するという今度の提言は、明らかにアベシンゾー一派におもねった提言で、これによっていわゆる「自虐史観教科書」の採用をはかるという方向にあると云っても過言ではない。
教育委員会の責任が明確でないという表現は単なる言葉の綾に過ぎない。なぜならばそれを明確にするのであれば教育委員長の責任を明確化すればいいのに過ぎない。教育というものが如何に時代の価値観を形作る上で重要だということを認めているものの、それを政治の恣意的な運用に容易に影響を受ける形にしてしまうのはどんな時代でも間違っている。
アベシンゾーがいっている戦後レジームからの脱却という表現が戦前の皇国史観の復活でしかないことを私たちは誤魔化されてはならない。あまりにもあからさまなやり方をどうしてマスコミは批判しないのか。驚くほどにマスコミすべてが懐柔されてしまっていることには驚かざるをえない。入れ替わり立ち替わりアベシンゾーに呼び出されて会食をしているマスコミ各社の経営者達は一体何を人質に取られて腑抜けにされているというのだろうか。
