ほぼ足りてまだ欲 その先

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裏シラバス

 私は同じ大学を二度卒業した。ということは二度入学したということだ。二度目はもう随分いい歳をしていたのでなにか面白いことをしようと思った。後から続く学生のために何か役に立つことをしたいと思った。
 それで考えついたのが、学部内の授業を評価する、ということだった。というのはとても事務的な授業をする先生がいたり、他学から非常勤で教えに来て戴ける先生で休講の多い先生がいたり、熱のこもった授業なのに学生が応えていなかったりで知っていたら後悔しなくて済む選択ができるのではないかと思ったからでもある。
 積み上げてあった資料の上の方をちょっとほじってみたら、そんな「学生による裏シラバス」という印刷物が見つかったので、それを想い出した。「学生による授業評価の会」発行としてある。
 ところがいつの発行か月日が書いてない。「先生を動物に例えると何?」という設問があって、後に物議を醸したことの記憶から考えると多分最初の年のものだったのだろうか。当時は知らなかったけれど、今になってみると名物だった先生の授業評価を見るととても面白い。先生方は余計なことをする学生が来ちゃったなぁという印象だったのではないだろうか。
 この活動はその後も3年ほど続いた。その後は学校が自前の授業評価をするようになったものだから学生が続ける意味がなくなってしまった。しかし、自分たちでやったことの意味は今でもあったと思っている。