ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

予報が当たる

天気予報が週が開けると雨が降り出して気温が下がるといっていた。案の定、降ったり、日がてったりしているなと思っていたら、夜には本気になって降り出した。
今日はアウトレットに行って安くなっているシャツを手に入れ、布施温泉にいった。今日の行き帰りの車の中は十代目金原亭馬生
昼飯は追分宿のささくら。あまりにも追分の街並みが変化しているのには驚いた。挙句に油屋は売りに出されて全く様変わりの施設になっていた。
夕飯は今日が今回滞在の最後だから、友人夫婦と一緒にZingaraというイタ飯屋に行った。

追記(というか、まぁ、正式日記というか)

 朝から雨が降る。朝起きて浅間山が見えなかったらその日の天気は下り坂。今日はてっぺんが雲に隠れている。さすがに月曜日だから車は少ないのだけれど、それでも超高級ホテルが経営している超高級日帰り風呂には朝から駐車場に車が入って行く。朝飯をオシャレなお店で食べようとする人たちが駐車場の前に列をなす。
 駅前の銀行に行ってお金を作ってこなくちゃと出かけ、駐車場に車を停めて、外に出たところで、財布をおいてきたことに気がつく。やれやれとまた戻る。月曜日の朝だからATMの前には列ができている。気がつくとATMの周りにはいくつもの監視カメラがついているものだ。
 アウトレットも真ん中に入る人たちはずらっと列をしているけれど、アウトドアファッションのお店にしか興味がないから一番東のはずれに行くと駐車場はもうガラガラで人はそれほど歩いていない。その分面白そうな人がいないのに驚くくらいだけれど、それでも全身バラバラのレイヤードで重ねた人がやってきて思わず見とれる。ここと日帰り温泉の爺婆ほど見ていて面白いところはない。
 なんせここの所太ってきてしまって、お腹が入らないからサイズをひとつ上のものにしなくてはならず、そうすると裾が長くて困る。昔はそんなものはたくし込んでしまえば良かったのだけれど、今やシャツの裾をズボンの中にいれると随分おかしく見えてきてしまうんだから、世の中長生きをしていると何が起きるかわからない。そろそろ連れ合いに頭を下げて、裾をからげてもらわなきゃならないなぁ。
 靴は履きやすいものがそう簡単に見つからない。しょうがない、またしばらく我慢をしなくてはならない。
 随分何年も行っていないのだけれど、先日テレビで珍しく信濃追分の街道筋が映っていて一体今更なんだというのだろうかと、いぶかしかった。あそこは18号線から一寸入るだけなんだけれど、その「ちょっと」が面倒で通り過ぎてしまう。心して入ってみようというのでやってきたら、入ってすぐの左手には綺麗な駐車場ができていて、右には郷土館とトイレができている。前回来たのは多分4年くらい前だと思うけれど、気がつかなかった。
 しかも!通りは驚く様な石の道路になっている。どこかで見た様な・・・あ、そうだ、小諸の北国街道みたいじゃないか!随分広くなった様な気がする。一体誰がこんな通りにしようと仕掛けたのだろう?とりあえず昼飯だと、前からあった「ささくら」という蕎麦屋の前に来てみたら、たくさんの人がたかっている。相変わらずの繁盛ぶりなんだけれど、この街には食い物やといったらこの店か、隣のカフェくらいしきゃなかったものなぁ。今夜は友人が見つけてきたお気に入りのイタめしやに行くんだからと自重気味で、ふたりとも盛り。
 大きなテーブルをぐるりと囲んで10人が座っている。家族連れの小学生とおぼしきお嬢ちゃんが頼んだ天丼が、それはそれは随分立派な天丼であれが羨ましかったけれど、蕎麦は蕎麦でおいしかった。とろっとしたそば湯も旨い。
 しかし、大テーブルで蕎麦を食する人たちのほとんどが手繰らずにモサモサ食べるのが気になってしょうがないのだけれど、歳を取ると手繰ると誤嚥しちゃいそうで怖いのかもしれない。ザッザっと手繰れるうちに蕎麦を楽しんでおこう。
 端まで歩いて戻ってくると、どうもあの油屋のところが気になってしょうがないのだけれど、看板の文字が変わっている。
 随分近代的になってしまっていた。一体なんだろうと足を向けると、奥に何やら看板が出ているだけではなくて、女性客が出たり入ったりしている。本当にものの見事に女性ばかりなのだ。昔のやっているんだか、やっていないんだかわからなかったあの建物からは想像がつかない。その上庭にはオブジェの様なものがたっている。なにかあったんだ。この通りの石畳と良い、一体何があったんだろう。
 靴を脱いで油屋の建物にあがると、そこにおられた女性にお伺いする。わかったことは油屋が店じまいをして売りに出すというので、となりの古本屋、「追分コロニー」が中心となってかどうか知らないがとにかく音頭取りの一人としてここを保全、やり直ししているんだそうだ。二階は今でも宿泊施設として運営しているんだそうだけれど、一階は様々な小店が店を広げている。いってみれば小諸北国街道の「つたや」さんのあとがそうである様に、スペース・シェアをしているようだ。若い笠間の陶芸作家や、トルコの編みひもや、猫の七宝のプレート、古いレコード、はたまた古本と見ていて飽きない。毎月7の日には庭先で古物市が出るのだそうだ。
 信濃追分は随分変わりつつあるのだ。
 古本、開高健の「風に訊け」2冊。岩波文庫「旧聞日本橋」。季刊雑誌「銀花63号」

旧聞日本橋 (岩波文庫)

旧聞日本橋 (岩波文庫)

 雨の中を車を走らせて布施温泉に行く。400円である。4月以降に値上がりするんだと思ったらこうした日帰り風呂はどこも値上がりしていない。6日の間こうした日帰り温泉に入り続けたせいか、足の痒くてしょうがなかったところが気にならなくなってきた。湯治のおかげって奴だろうか。
 上半身真っ黒に日焼けした精悍そうな爺さんがしきりにあっちに行ったりこっちに来たりで落ち着かない。景色はたいしたことはないが、露天が良い。
 警察の傍にある「Peter’s」というケーキ屋の桃のケーキが好きで、とうとう立ち寄って買ってきた。桃の中の種をどうやって抜くのかとつれあいがお店の人に尋ねる。どうもニッパみたいなもので抜き取るらしい。その時にその種の周りについた果肉でもって、この桃はいけるかどうかを判断するらしい。ひとつひとつの桃に個体差があるから、買う時には良くガラスの中を覗き込んで自分の気に入った物を指で指し示した方が良い。隣の珈琲ショップでは今夜なビレッジ・シンガーズの小松久のライブなんだそうだけれど、Sold-outだそうだ。どうもバンドを連れてくるのではなくて、打ち込みで弾いて歌うらしい。
 夜は友達ご推薦のイタめしや、ZINGARAである。ここは本当に旨い。東京に出てきたら多分長蛇の列となってしまうこと必至だ。だから出て行って欲しいと思わない。今日は月曜日だからか、お客さんは三組くらいだったけれど、私たちは大満足。
 今日は一度もアイスクリームを食べなかったな。