ほぼ足りてまだ欲 その先

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古賀茂明

 元通産官僚の古賀茂明が最後の報道ステーションで、はっきりと「テレビ朝日の早河会長とか古舘プロダクションの佐藤会長のご意向で、今日で最後ということですが、菅官房長官はじめ官邸の皆さんからものすごいバッシングの中でも、多くの応援のおかげで楽しくやらせていただきました」と語った。隣にいた古館は焦っていた。「こんなことは視聴者にはわからないことだから止めよう」という類いのことを言った。この番組の視聴者だったら、大塚家具の株主総会のこと以上によく知っているだろう。官邸からの圧力が半端なかったことも古賀の言葉の中に含まれていた。
 今や正にそんな時代なのである。これから先、さしもの霞ヶ関高級官僚であった古賀茂明は相当目の敵にされることだろう。これまで官憲に刃向かったものは検察の三井環や元福島県知事の佐藤栄作久、あるいは警察の裏金報道の北海道新聞のように、どんなことが行われるのか見当がつかないが、終いには命の問題にまで発展するだろう事が想像される。その点では古賀茂明は翁長沖縄県知事と同様、腹をくくったのだ。
 私たちは同時代を生きるものとして、とてつもない時代の転換点を目撃している。あの官僚(軍も含む高級官僚)のメンツのためだけに続いた戦争のどこまでも続くぬかるみをようやく脱却して、もう懲り懲りだとそんな局面に陥ることがないように作り上げた構造を自民党公明党安倍晋三一派の言いなりになって、根本からぶっ壊し、あのぬかるみへ、また国民を追いやって、自分たちがいやというほど儲けることができる構造に挽回しつつある。もうほとんどその作業は完了に近づいている。
 彼らのやり口はすべての異論を「間違っている」「問題ない」「それにはあたらない」として除外していく。黙っていたら、どんどん追い込まれていく。私たちの世代はもう後長くても20年あるかないかである。しかし、ここで見逃していたら、次の世代、その次の世代は、またまなじりを結して、「皇国の興廃」を語り出す。
 皇国なんてものはもう存在しないことになっていたはずだ。そんな昔の皇国の象徴たる天皇が言っていることすら、奴らは無視し、「それはあたらない」といい続けている。
 古賀を批判する勢力は皆眉に唾を付けてみなくてはならない。しかし、寄らば大樹の有象無象はそれを支持するだろう。

  • 竹田圭吾「古賀茂明という人はテレビで発言する機会を与えられていることの責任と義務をまったく理解していない」日刊スポーツ[2015年3月28日0時8分]
  • 「古賀さんの個人的意見や一部事実に基づかないコメントがなされたことについて、承服できない思いで降ります。番組に混乱が見られたことについて、視聴者の皆様にお詫びいたします」テレビ朝日広報部