ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

信州

 毎年8月の最終週に信州の友達の別荘にやっかいになるんだけれど、今年は3日に友人の一人が3年前から始めたクラッシックギターの先生のリサイタルがあるというので先月末から一週間繰り上げで出かけた。先生だけのリサイタルだけだったら行かなかっただろうけれど、その前座に教え子たち17人のアンサンブルが演奏するというのだった。
 何しろその友人というのは高校時代から大学まで体育会の柔道部だったのだからまったく縁があったわけじゃない。しかし、その一方でかわいらしくも数曲自分でギターを弾きながら作った曲を持っている。そう聞くとギターなんぞちょちょいのちょいで弾けちゃうように聞こえるが、循環コードをワンパターン知っているかどうかという程度なんだから驚く。しかもそのコードで作詞作曲した曲を孫に聞かせて、とうとう孫が喜んで歌うほどになっていたのだから凄い。その手の根性はやっぱり体育会柔道部の練習で培っていたのかも知れない。
 で、その粘りで17人のアンサンブルの中でも自らの居場所を立派に作り出しているのが感心する。なにしろ30年から練習している人たちに混じって、そんな程度の腕のギタリストが入っているんだから、本人も苦労するようだけれど、私はむしろ彼を受け入れている他の人たちが立派だといいたい。
 普通それだけの人数がいたら、一人二人はテクニックのこれだけかけ離れている人はどうよ?と言い出すメンバーがいてもおかしくない。それだのに、このグループはみんなで嬉しそうに合奏している。確かに、とちる部分があるのだけれど、それは当然の結果だろう。そんなのはどうでも良くて、ここでみんなが達成感を共有できることが最も素晴らしいことだ。彼と、彼の家族の人の良さが滲み出ている。
 ところで毎日あちこちの日帰り温泉に行っているうちに加齢現象たる脛のかゆさが消えた。