ほぼ足りてまだ欲 その先

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高校

 この3月で私たちが高校を卒業して50年になる。それでクラス会をやろうじゃないかと動き出した。担任の先生にも手紙を出した。すると一昨日うちに電話が掛かってきたという。私はたまたま出かけていてつれあいが出た。どうもよろしくないみたいで、出席できないと伝えて欲しいということだったけれど、随分話したがっている感じだったというので電話をしてみた。
 先生はもう85歳になられるのだそうだ。糖尿、リュウマチとあったんだけれど、ここ一ヶ月ほど、よろしくないんだよ、と仰る。かなり深刻な様子かも知れない。ご本人は何とも仰らないが、〜くんを知っているか?と確かめられる。君は元気なのかい?とも聞いてくださる。もう一年早くやっていれば良かったと悔やまれる。
 先生の担当は英語で、私が3年生の時の担任だが、考えてみたら私たちより15-6年歳上ということは、終戦の時は中学へあがるかどうかという頃で、多分ロクに勉強できる状況ではなかったことだろう。そういう点ではいい加減にやっている私たちを見ては歯がゆい思いをされていたに違いない。授業中にいい加減に聞いていると手にした教科書の背中で頭をコツンとやられたことを覚えている。私は英語に自分の興味があって、どんどん先に行っていたから学校の授業は退屈でしょうがなかった。学校の試験なんて教科書暗記しちゃえば点が取れちゃうんだよとうそぶいて、まったくやらなかった。だから、未だにみんなが知っている単語を知らなかったりする。
 15年ほど前にクラス会をやったときには先生は出席してくださって、思い出話に花が咲いた。
 もっと早くやれば良かったなぁ・・・。