ほぼ足りてまだ欲 その先

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秘密協定

 今日のTPP特別委員会で共産党の笠井議員がしきりに政府に対して質問をしていたのは、TPP協議が各国の間で検討されている経緯について、各国が交わした秘密保護協定があるというのであれば、その協定の文面を公開しろ、そうでないとどこまでどういう風に公開してはならないのだという重要な部分がわからないではないかというものである。
 秘密保護協定というのは外交関係だけでなくて、民間企業の交渉の中でも時として登場してくる。概ね日本の企業論理というのはこの辺の権利関係について非常にルーズで、そんなもの、知ってしまえばこっちのものというような倫理観に成り立っている。しかし、それは後に問題化したときに係争になると破綻する。
 例えば技術提携交渉をしているときにはほとんど事前に、この交渉の中で知り得た技術的詳細についてはどのような展開になろうと第三者には公開しないことを確約し、サインをすることが条件だったりする。
 だから、その内容については漏らしてはならないけれど、このサインをした文面を第三者に公表しても何ら問題にはならない。
 今回の共産党の笠井の質問はこのレベルである。にもかかわらず安倍晋三も、石原伸晃も、事務方も、秘密だから公開できないの一点張りである。
 はっきりいって奴らは国民を馬鹿にしているのだけれど、その根拠は自分たちがバカだからなのである。その証拠に、中止とはなったけれど、TPP委員会の西川某委員長は自分で「書き殴った」原稿に手を入れてあるんだけれど、民進党に漏れたのはその書き殴った原稿のゲラだと白状しているくらいにダダ漏れなのだ。
 この政権のむちゃくちゃ振りは私たちを馬鹿にしていることで維持されている。日本国民はあまりにも人が良い。