ほぼ足りてまだ欲 その先

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エンターテインメント

 今や、ショービジネスでの成功というのは年端のいかない子どもたちを50人近くも集めて下手でも歌を唄わせ、景品(握手会とかなんとか・・よく知らないけれど)で釣ってものを買わせ、いい歳した男を手玉にとるという商売になっているらしい。
 これには予備群があって、10歳前後の子どもまで巻き込んでいるんだそうだ。よく知らないけれど。私の友人の一人が10年ほど前に大学を卒業して某エンターテインメント企業に就職した。賢明な女子だが、あぁいう業界が好きなのかと思っていたのだけれど、先日彼女の話を聴いて、驚いた。そんな年端のいかない子どもたちを集めて、ブロードウェイ・ミュージカルの「CHICAGO」の様な格好をさせてポーズをとらせるようなことをしたのだそうだ。その時にさすがにこれはヤバい業界だと思ったそうだ。尤もその前に、会社の経営者をあたかも金科玉条の如くあがめ奉り、いうことにはすべてヨイショだった雰囲気がとにかく許せなかったそうだ。彼女はその後一年も経たないうちにこの業界から足を洗って、医学部に入り直し医者になった。
 とかく日本の企業風土そのものだったということで、その点では非常に遅れた業界なんだと云って良いだろう。それが今回のナチスなみな格好をさせて顰蹙を買うという状況になって現れたのではないだろうかという。つまり、アンテナが鈍い。自分たちは最先端の業界にいるんだと思っているようだけれど、社会的なアンテナが機能していない。
 しかし、現実にはこうした子どもたちをその気にさせる母親たちがいる。そうして親ぐるみでその気にさせてほとんどゼロに等しい原資を使って儲けるわけだ。そんなこととはつゆ知らず、ひょっとしたらうちの子どもが売り出せるかもしれないと思う親がいる。美空ひばり母娘や安達祐実母娘みたいになれるんじゃないかと期待するのだ。子どもをまさに売る行為だということだ。「売り込む」とは良くいったものだ。安達祐実は兄と一緒に、母親がついて夜遅くまで出ていたのを知っている。
 そんなエンターテインメント業界のウラを聞くと、世の中の闇はかなり深い。