ほぼ足りてまだ欲 その先

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ご馳走

 時の権力がマスコミにご馳走します。嬉しそうに皆さんお集まりになります。マスコミが権力と仲良くすることの意味はすぐわかっちゃう。「俺の悪いことを書くなよ」です。いやいや、「私たち権力を握ったものが独走しないように木鐸を鳴らして下さいね」といってご馳走するのかも知れませんよ。権力とはかくあるべしだといって。もしそうだとしたら、これは素晴らしい政治権力ですよねぇ(薄ら笑いをしながら書いてますが)。
 今の政治権力が大好きなマスコミ経営者は誰かといったら、渡邊恒雄と日枝久じゃないですか?ナベツネこと渡辺恒雄といったら、今でこそほとんど表に出てきませんけれど巨人のオーナーで読売新聞の主筆でした。もう既に92歳です。日枝久といったら、フジサンケイグループの親方です。フジテレビの生え抜きです。もう80歳になりました。彼が一番表に出てきたのは、ホリエモンニッポン放送を買い取るといったときではないでしょうか。あれ以来彼の顔を見た記憶がありません。
 読売新聞と産経新聞、そして日本テレビとフジテレビが時の権力の広報機関であることは良く知られているわけですけれど、そんな簡単なことが理由になっているわけじゃないですよねぇ。時の権力からご馳走を戴いただけで走狗となるなんて。
 日本テレビといったら民放の中でもテレビの開拓者ですよ。放送認可の申請は日本放送協会よりも早かった、けれど認可は日本放送協会に先に下りた、という話を聞いたことがあります。日本の原発の旗を振ったのは読売新聞の社主であった正力松太郎で、彼はCIAにつながっていたのだということをいう人だっています。とはいえ、テレビはアジア太平洋戦争後の話です。
 じゃ朝日新聞はどうなんだといったら、時の権力からは「敵対している」との認識を勝ち得ています。つまり、批判しているわけです。何かというと、産経新聞なんぞは慰安婦問題で嘘を報道した朝日新聞と指摘しています。時の権力が国会で朝日新聞を語るときには未だにカメラマンが自分で珊瑚に傷をつけて、こんなことをした奴がいると報じた事件を取り上げて揶揄しています。1989年、平成元年の事件ですから、もう30年前のことになります。朝日新聞はこんな反日マスコミだといわれていますが、アジア太平洋戦争が勃発した頃、戦争報道で大本営に屈して戦意高揚報道を致しました。そういう過去を抱えています。何しろ当時の新聞が売り上げを増やすためには「勝った!勝った!」を書くことだったわけです。その過去を悔いているマスコミの筈です。
 朝日新聞反日マスコミだとしたら、読売・産経は日本絶賛新聞だということになるわけでしょうか。
 あ、こんなことをいいたくて書き始めたんじゃなかった!

民放連(=日本民間放送連盟)は、憲法改正の是非を問う国民投票の前に放送できる政党などによるテレビ・ラジオCMの量について、自主規制しない方針を決めた。(日テレNEWS24 2018/9/20(木) 17:44配信)

 これです。儲かればなんでもやるんだって。日本国憲法に敵対する国家とマスコミってことで、如何ざしょ?