ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

立花隆

 今頃になって目覚めたってもう遅いよ、というわけで、本当に立花隆の著作は手に入らない。いや、かくいう私ですが、かつては彼の著作に関心があった時期もあったのです。書棚をぐるっと見渡してみると、「田中角栄研究」「脳死体験」「脳死」「宇宙からの帰還」「証言・臨死体験」「脳を鍛える」「エコロジー的思考のすすめ」「アメリカのジャーナリズム報告」「電脳進化論」「二十歳のころ」なんてところがあるんだけれど、大物が欠けている。この場合の大物というのは分厚いものってことだけれど。

天皇と東大」「武満徹 音楽創造への旅」「立花隆の書棚」「日本共産党の研究」。そして「エーゲ・ 永遠回帰の海」「思索紀行」なんてのも読んだことがない。そして今やなかなか入手できない。
 そういえばひと頃、保阪正康にかまけて、立花隆を軽視していた時期があったのである。もう遅い。

 「脳細胞と糸球体は一度死んだらそのままで元に戻るということはありません。」こんなことを知っているわけですよ、立花隆は。

上巻が丸善日本橋の書棚になく、これだけ持ってキャッシャーに行ったら「これは下巻だけですが、上巻はよろしいので?」と聞かれた。だってなかったんだもの、といったら調べてくれたがやっぱりなかった。それではとAmazonに載っていた800円の古本をすぐさま「e-本屋さん」なるものに発注したら、折り返すようにメールが来て、実は今や在庫にないという。これは商売人としてあるまじき態度で、邪推をすれば、こんな安い値段で出していたのは迂闊だったと気がついて、慌てて引っ込めたと思われても仕方がない。買い手を愚弄するにも程がある。これではAmazonを安心して利用できかねる。本来的には自分で市中から手当てしてきて、この値段であくまでも売るべきで、商売人としては失格だ。

NHKスペシャル「見えた なにが 永遠が 〜 立花隆 最後の旅 〜」は5月7日(土)午後10:49までNHKプラスで見ることができます。