ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

緊迫感なし

 カレンダーをふと見て、あそうか、明日からお盆のお休みなんだ!と今頃気がつく。
生活に緊迫感がもう完全にない。

人気がない 龍泉

1998年4月28日衆議院法務委員会で日本共産党の長野選出、弁護士の木島日出夫が統一協会について質問をしている。

いわゆる統一協会世界基督教統一神霊協会創始者である文鮮明の入国問題についてお伺いしたいと思うのです。
 略称統一協会とこれから言いますが、統一協会創始者である文鮮明が本年6月日本に入国するための工作をしているのではないかという情報があるようでありますが、法務省は、これを把握しておりますか。
文鮮明はかつてアメリカで脱税で実刑判決を受けております。1984年には服役をしております。日本の入管法では、この人物は基本的には日本への入国は認められないと考えるものであります

法務省入国管理局長竹中繁雄:入管法の五条に退去強制事由というのがございまして、その条文にひっかかった場合には、基本的にはまず入れないという判断をする、ただし、向こうからさらによろしくということで聞かれたときに、特別の事情があれば許してもいい

大林宏法務大臣官房審議官:入管法では五条で上陸拒否事由に該当しますが、入管法十二条の規定により、特別の事情があれば法務大臣はその上陸を許可し得る

 ここだけ聞いただけでもなんだか随分お優しい政府答弁でございますねぇ。

 文鮮明が日本にやってきたのはこの質問・答弁の6年前1992年3月25日から4月1日です。
もちろんアメリカで脱税で服役をしたあとです。なんでこの時に入国が認められたのかというと、今後の朝鮮半島及び北東アジアの平和のあり方について、我が国の「北東アジアの平和を考える国会議員の会」のメンバーとの意見交換であると竹中繁雄入管局長は答えています。ところが実際はそんなタイミングはほんの一部。まるで自民党女性局のパリ観光旅行の研修みたいなもんです。

3月26日:信者の歓迎会出席。
3月27日:本部教会で一千人の信者、四百人の職員らへの講義、三百名のアジア平和連合の幹部に講義。
3月28日:名古屋で信者に講義。
3月29日:大阪の宝塚修練所で一千人の信者に講義。
3月30日:統一協会傘下企業である株式会社WACOMを視察し、その後、議員との夕食会に参列。
3月31日:統一協会の事業部的存在である株式会社ハッピーワールド視察
     このあとようやく取ってつけたように中曽根、金丸各議員と順次会談。最後に世界日報視察。

「北東アジアの平和を考える国会議員の会」には31名の国会議員が並んでいたそうですが、このメンバーには興味をそそられます。どこかに出ていないかなぁ。

 ところで「木枯し紋次郎」の中村敦夫は1998年7月の選挙で当選して参議院議員になりますが、そのすぐの9月22日の参議院法務委員会で関連質問をしています。

中村敦夫:北東アジアの平和を考える国会議員の会という妙なものが突如でき上がっていまして、この招待でもって入るという形になりました。この会はほとんど幽霊団体という感じでして、大体その当時の前参議院議員が一人、そして当時の現役の衆議院議員が五人ですか、六人ででっち上げたような会でして、大体、統一協会から秘書を派遣してもらったり、献金をいっぱいもらったりしている連中の名前が並んでおります。
なぜ十二条が適用されるほど特別な事情なのか

法務省入国管理局長竹中繁雄:入国目的が、朝鮮半島及び北東アジアの平和のあり方について我が国の北東アジアの平和を考える国会議員の会のメンバーとの意見交換にあるという事情を考慮

中村敦夫:利権関係のある金丸信代議士が法務省に圧力をかけたんではないかという報道が非常に多かったわけです。だれがこの十二条の適用を決定したのか。

法務省入国管理局長竹中繁雄:陳情のような話があったということはどうも事実のようでございまして、その中に金丸先生の名前も入っていたと承知しております。

 金丸信は山梨選出の自民党の大御所ってやつですね。とかく山梨からはろくな国会議員が出てきません。今だと大久保利通を先祖に持ち、富士急一族の世襲議員だった堀内光雄の息子、堀内光一郎富士急社長の妻で衆議院議員の堀内詔子(別名ぴょんぴょん丸)が山梨二区選出です。
衆議院一区:中谷真一:防衛大出身、元陸上自衛官、元佐藤正久秘書
参議院議員は永井学:金丸信が佐川急便事件で失脚したあとを受けた横内正明の秘書、県議から去年初当選。
ちなみに金丸信横内正明対堀内一族の確執は有名