ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ようやく秋に

 どうやらあのクソ暑い日々も終わりなんじゃないか、終わりだと良いなぁ、という具合に昨夜から今朝にかけて北風が吹いた。エアコンも、はたまた扇風機すら回さない一日だったのは、一体何日ぶりだったんだろう。両方とも良く、この酷使に耐えたもんだ。

 図書館に返却に行った。閉館間際だったので、出口に警備員のおじさんが二人立っていて、通りかかるとそのうちのお一人が「ありがとうございます」と私にいったので、会釈を返したんだけれど、ちょっとびっくりしたんだね。なぜって、図書館を利用して「ありがたい」のはこっちだもんなぁと。

 予約してあった本を取り出して、ふと新着の棚を見ていたら、こんな本が目に入った。

 「脱露 シベリア民間人抑留」としてある。敗戦後外地でソ連の捕虜となった兵隊がシベリア地域に連行されて強制労働させられた話はかなりの資料が出ていて今でも語られているけれど、民間人の中にもそれに近い人達がいたという話は寡聞にして知らなかった。最初の部分を立ったままチラチラと読むと、最初に取り上げられている人は元々樺太に炭鉱夫として従事していた人で、良質な石炭が算出されていたんだけれど、とうとう輸送手段が払底して、内地の炭鉱に移った。そして敗戦。樺太に残していた家族と連絡が取れなくなる。それでも心配なので、敗戦の翌年6月、樺太へ密航する。上陸するも、ソ連に捉えられ、刑務所に収容される。1年後に釈放されたけれど、現在のカザフスタンで就業することになる。そのまま運命に翻弄されて、結局カザフスタンで家族を構える。日本に帰国したのは1994年になってから。2007年に87歳で他界。

 これは読まないわけには行かないと借り出してきた。

著者:石村博子 株式会社KADOKAWA 2024年7月初版





まだまだ知らないことは次から次に出てくる。