東京都はどういうわけか、三井不動産と大変中が良くて、明治神宮外苑も、日比谷公園の改造も、築地の再開発も全部三井不動産が絡んでいますね。しかも、どのプロジェクトもみんな都民の反対を受けています。木をドンドン切り倒すようで、すでに明治神宮外苑ではメタセコイアを切り倒しているそうです。
日比谷公園をどうしようとしているのかというと、写真に写っている東京ミッドタウン日比谷から日比谷公園に直接降りることができるようなデッキを、国道の上を通すんだというんです。それくらい良いじゃないか、という声が聞こえます。デベロッパーがそんな悠長なことを提案するわけない。
そのために日比谷公園を掘り返すわけですが、それに乗じて、日比谷公園を上野恩賜公園のようにイベントが開催できるようにしようというわけで、バラの花壇はあっという間に撤去されて、何の変哲もない大芝生広場になってしまいました。挙句の果てに周りにされていた想い出ベンチも撤去され、今じゃ、石でできたベンチになっています。夏仕様ってことですか？冬は寒々しくってとても座る気にならず。だって、痔になっちゃいそうだよ。
それに想い出ベンチって、そのためにお金を出してくれた人がいるんだよね？ひでぇなぁ。
ところで、前から東京ミッドタウン日比谷ってのが建っていたわけじゃない。今の人は知らないだろうけれど、あそこには「三信ビル」という優雅なビルがあったんですよ。日本のアールヌーボーといっても良いような。建築関係の方々からは保存してほしいなぁという声が上がったんですが、無碍なく解体されてしまいました。その後に建ったのが、あの今やどこにでも建っている高層ビルです。
小池・学歴詐称・百合子都知事は三井不動産とどういう関係にあるのか、誰か暴かないかなぁ。
京橋の十月桜は今や満開です。
日比谷公園の帰りに、泰明小学校前の路地にある「泰明庵」の前を通った。なんなら遅い昼飯を野菜天丼なんかで食べてもいいなぁと思った。反対側から来た青年がガラッと引き戸を開けたら、中はどうやら満席らしく、わんわんしていそうだった。何だ、昼下がりのこんな時間でもまだそんなに客がいるのかとがっかりした。
かつては良くここで腹に何かを入れて、飲みに行った。とろろせいろだったり、野菜天丼だったり、さっぱり盛りだけだったりした。夕方の店は混み合っていて、注文を取ってくれるお姉さんはいつも忙しそうだった。お客の殆どは近辺の飲み屋のママやらチーフやら、残業のサラリーマンだったけれど、ほうれん草のおひたしある？とか、酒のつまみみたいなもので飯を食って、そそくさと仕事に行く。こっちはそれを横目で見ながら、悠然と喰う。昼時にここへ来ることなんて、ほぼなかったからなぁ。近辺で昔から残っているのはこの店くらいじゃないだろうか。
